身寄りがなく、施設への入所を考え始めた時、「保証人がいないと入れないのではないか」と心配になることがあります。
親族がいても遠方に住んでいたり、長く連絡を取っていなかったりすると、入居手続きや緊急時の対応を頼みにくくなります。
身寄りがなくても、介護施設や老人ホームへ入所できるところもありますが、施設ごとの条件が分からない時は、市町村の窓口、さらには地域包括支援センター、担当ケアマネジャーなどへ相談できます。
相談すると、入所までに必要な書類や緊急連絡先、費用など、事前に確認しておきたい内容が分かってきます。
この記事では、身寄りのない高齢者が施設入所を進める時に困りやすい場面と、相談できる支援先を順番に紹介します。
身寄りのない高齢者でも施設へ入所できる

身寄りのない高齢者でも、契約や費用の支払いを誰が担当するのか確認できれば、入所を進められるところもあります。
緊急時の連絡を誰が受けるのかもかなり聞かれることが多いので、あわせて決めておきます。
施設では、親族の有無に加えて、契約や緊急時の対応を誰が担うのかも確認されます。
入所費用の支払いと契約内容の把握について、誰が担当できるのかもよく聞かれます。
また緊急時の連絡や入院時の対応を、誰がどこまで担えるのかも確認されます。
そのため、保証人を頼める人がいない場合は、施設から求められる内容を一つずつ確認していきます。
そしてあらかじめ、保証人、緊急連絡先、費用の支払いについて、誰が対応するのかを考えておきます。
ここからは、身寄りの有無と施設入所の関係を見ていきます。
あわせて、保証人を求められる理由と施設ごとの違いも確認します。
身寄りがないことだけで施設入所できないとは限らない
身寄りがなくても、施設の条件に合えば入所できるところもあります。
実際には、特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、そのほかの介護施設によって、申込みの条件や必要な手続きが異なります。
親族がいない場合だけでなく、子どもが遠方に住んでいる時も、施設入所の対応を誰に頼むかで困ることもあるでしょう。
そして兄弟姉妹も高齢になっている場合も、継続して対応を頼むことも難しいです。
戸籍上の親族がいても、入居契約や緊急時の対応を頼めない場合は、身寄りがない時と近い困りごとが起こります。
そういった様々な状況が出てくるので施設入所では、親族の人数よりも、必要な対応を実際に誰が担えるのかを決めておくことが大切です。
本人が元気なうちに施設を検討している場合は、自分の希望や連絡してほしい相手を伝えられます。
また、認知症などにより意思決定が難しくなっている場合は、契約内容を誰が確認するのかを決める必要があります。
そのため、本人の判断力や介護の必要性に合わせて、相談先を選ぶことが大切です。
あわせて、家族へどこまで頼めるのかを確認しておくと、誰に何を相談すればいいのかが分かりやすくなります。
保証人や緊急連絡先を求められる理由
<施設が保証人や身元引受人を確認するのは、入所後の連絡や手続きを誰に頼めるのかを把握するためです。
本人の体調が変わった時や入院が必要になった時には、施設からの緊急連絡先が必要になります。
治療方針について本人だけでは判断が難しい場合は、本人の考えを知る家族や支援者へ確認します。
そのため、本人が希望する治療や入所後の暮らし方について、事前に伝えられる人がいるかを確認されます。
また、施設利用料や医療費の支払いが遅れた時に、誰へ連絡するのかを決めておく必要があります。
退去する時の荷物の引き取りや、亡くなった後の連絡を誰が受けるのかも確認される内容です。
保証人、身元引受人、緊急連絡先は、施設ごとに呼び方だけでなく、求められる役割も異なります。
申込書にこれらの記入欄がある時は、名前を書くだけでなく、どこまでの対応を求められるのかを施設へ確認しておくと手続きを進めやすくなります。
施設ごとに必要な条件は異なる
施設へ入所するための条件は、介護施設の種類だけでなく、運営する法人や施設の方針によっても変わります。
同じ有料老人ホームでも、保証人を必須としている施設があります。
一方で、保証人と別に緊急時の連絡先を立てることで、入所について相談できる施設もあります。
成年後見制度や生活支援、身元保証を利用した場合に受け入れを検討できるのかも、申込み前に聞いておくと安心です。
特別養護老人ホームは、要介護度や現在の生活状況などをもとに、入所の必要性が検討されます。
民間の老人ホームでは、本人の身体状態や医療の必要性に加えて、費用の支払い方法や施設で対応できる介護の範囲も確認されます。
身元保証サービスを利用していても、本人の身体状態や医療対応などが施設の条件に合わなければ、入所できないことがあります。
また、契約内容を確認する人や、緊急時に連絡を受ける人がいるかどうかも判断に関わります。
施設を探す時は、「保証人がいない」と伝えるだけでなく、緊急連絡先を別の人へ頼めば検討できるのかを聞いてみてください。
費用の管理や契約内容の確認を別の人へ頼む方法でも入所を検討できるのか、あわせて確認しておくと話を進めやすくなります。
施設入所で身寄りのない高齢者が困りやすい5つの場面

身寄りのない高齢者は、保証人や施設探しで困ることがあります。
契約や入所後の連絡を頼める人がいない時にも、対応に迷います。
施設探しから入所後の生活まで、本人一人では進めにくい手続きや判断が続いてくるためです。
現在の住まいから離れた施設を探す場合は、施設探しを手伝う人が必要になる時も多いです。
また、認知症が進み始めている場合は、契約確認や緊急時の連絡を別々の人へ頼むまないと手続きがスムーズにいかないです。
以下で、施設入所を考え始めた時に起こりやすい5つの困りごとを紹介します。
施設探しを一人で進めることが難しい
老人ホームを探し始めても、どの施設が本人に合うのかを一人で判断するのは簡単ではありません。
施設によって受けられる介護や医療対応、毎月かかる費用が異なるため、本人の状態と希望を先に確認しておく必要があります。
自宅で生活している時は、今後どの程度の介助が必要になるのかを本人や家族だけで判断しにくいものです。
まずは、食事、入浴、移動のうち、どこに手助けが必要なのかを書き出します。
通院の回数や服用している薬、夜間に見守りが必要かどうかも確認しておきます。
ただし、施設のパンフレットを見ただけでは、受けられる支援や入居条件の違いまで分かりにくいです。
このような時は、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターへ、現在の生活で困っていることを伝えてください。
食事や入浴、移動の状況に加えて、通院や医療の必要性を伝えると、施設を探す時の条件を決めやすくなります。
最初から一つの施設に絞らず、本人が生活で困っていることと、入所後に希望する暮らしを先に書き出しておくと探しやすくなります。
見学や申込みの手続きを進めにくい
施設を決める前には、見学や面談を案内されます。
しかし、足腰が弱っていると、一人で見学へ行くことが難しくなります。
遠方の施設を検討している場合は、移動にかかる時間や身体の負担も大きくなっていきます。
見学や面談を終えても、申込みの際には、介護保険証や健康状態が分かる書類の提出が必要になります。
施設によっては、収入や費用の支払いに関する資料も必要です。
どの書類をどこから取り寄せるのか分からないと、必要な準備が進まず、申込みの途中で手続きが止まります。
家族が遠方に住んでいる場合は、見学へ同行できても、その後の連絡や書類提出まで継続して対応するのが難しくなります。
本人にとっても、施設からの電話に対応し、必要な書類を確認しながら手続きを続けることは負担になります。
見学や申込みを一人で進めにくい時は、施設を決める前に、誰が連絡を受け、誰が書類を確認するのかを決めておきます。
契約内容を本人だけで判断しにくい
入居する施設が決まると、契約内容や費用、退去する時の条件について説明を受けます。
本人に判断する力があれば、自分で説明を聞き、内容を確認したうえで契約できます。
ただし、認知症の症状がある場合や、長い説明を理解するのが難しい時は、本人だけで意思を決めるのが難しくなります。
耳が遠く、説明を十分に聞き取れない時にも、内容を一緒に確認する人が必要です。
契約前には、月額費用だけでなく、医療費や日用品などの追加料金がかかる場面も確認します。
入院中も居室費がかかるのか、退去する場合にどのような手続きが必要なのかも聞いておきます。
大切なのは、契約書へ署名できるかだけでなく、本人が説明の内容を理解し、自分の希望を伝えられる状態かどうかです。
本人だけで契約内容を判断するのが難しい時は、成年後見制度などの利用が必要かを確認します。
市区町村の窓口や地域包括支援センター、専門の相談先へ現在の状態を伝えると、どのような支援が必要かを確認しやすくなります。
身元引受人や保証人を頼むことができる人がいない
施設へ申込みをした時に、身元引受人や保証人の記入欄を見て、初めて頼める人がいないと気づく方は多いです。
また親族が遠方に住んでいる場合は、継続した対応を頼みにくくなります。
親族と長く疎遠になっている場合は、突然保証人を頼むことにためらいを感じる方がほとんどです。
施設によっては、費用の支払いに関する保証と緊急連絡先の役割を分けて相談できるところもあります。
誰か一人にすべてを任せず、施設との連絡を受ける人を分けられるか聞く方法も選べます。
そういった、さまざまな条件が絡み合うので、契約内容の確認や費用管理を、別の人へ頼めるかも確認しておきます。
身元保証を利用する場合も、どの役割を依頼する必要があるのかを先に確認しておくことが重要です。
入所後の緊急時や入院対応に不安がある
施設へ入所できた後も、体調不良や転倒などにより、医療機関を受診することがあります。
急な入院になった場合は、施設や病院からの連絡を受ける人が必要です。
治療についての説明を誰が聞くのかという困りごとも起こります。
入院中に必要な物を誰が用意するのかも決めておかないといけません。
また、施設職員が対応できる範囲は、施設ごとに異なります。
施設は、通院には付き添えても、入院中の手続きまでは行っていない施設もあります。
日用品の準備を、人へ頼む必要が出る場合も先々出てきます。
ですので、あらかじめ入所前に、緊急時の連絡方法と医療機関への付き添いについて聞いておきます。
入院時の対応範囲も確認すると、必要な支援を考えやすくなります。
施設入所を支援してくれる主な相談先

身寄りのない高齢者の施設入所支援では、困りごとに合わせて相談先を選ぶことが基本です。
施設がまだ決まっていない時と、契約や保証人について困っている時では、相談する相手が変わります。
現在の生活状況や本人の判断能力によっても、必要になる支援は異なります。
以下では、施設入所を考え始めた時に相談できる主な窓口を紹介します。
どのタイミングで相談するのかも、あわせて確認します。
地域包括支援センターへ相談するタイミング
地域包括支援センターは、高齢者の生活や介護に関する相談を受け付けている窓口です。
施設をまだ決めていない時に相談できます。
自宅での生活を続けることが難しくなってきた時にも利用できます。
本人の身体状態や生活の困りごとを伝えると、介護サービスを続けるのかを一緒に考えてもらえます。
地域包括支援センターは、施設を探し始める時期についても相談できます。
親族がいない場合だけでなく、家族が遠方にいて日常的な対応が難しい時にも利用できます。
また、地域包括支援センターは、家族や高齢者本人様からの相談を受けています。
保証人の引き受けは行っていないため、保証人が必要な時は、支援先を別に確認します。
最初にどこに相談すればいいのか分からない時は、自宅で困っていることを伝えてみてください。
介護の必要性や、保証人を頼める人がいないことも伝えます。
施設から書類を渡された後よりも、入所を考え始めた段階で相談したほうが、先に準備する内容が分かります。
市区町村の相談窓口で確認できること
市区町村の高齢者相談窓口では、地域で利用できる支援や制度について確認できます。
生活費や介護費用に不安がある時は、利用できる可能性がある公的支援について案内を受けられる場合があります。
判断能力が低下していて契約が難しい時は、成年後見制度に関する相談窓口を案内されることもでてきます。
担当する窓口や利用できる支援は、本人が住んでいる地域によって変わります。
相談する時は、本人の住所と介護認定の状況を伝えられるようにしておきます。
現在困っていることや、施設入所を希望する理由も伝えると、必要な窓口を案内してもらいやすくなります。
市町村の窓口で対応できるのは、制度案内や相談が中心です。
どこまで相談できるのかを聞いておきます。
さらに以下では、別の窓口へ相談する内容も確認します。
担当ケアマネジャーへ相談できる内容
すでに介護サービスを利用している場合は、担当ケアマネジャーへ施設入所について相談できます。
担当ケアマネジャーは、本人の要介護状態を把握しています。
自宅で受けている支援も分かっているため、今後必要になりそうな介護について話しやすい相手です。
担当ケアマネジャーは、施設へ伝える生活状況についても、一緒に確認できます。
医療情報をどのように伝えるのかも相談できます。
自宅で生活を続けることが難しくなった理由を伝えると、施設を検討するタイミングについても一緒に考えてもらえます。
ケアマネジャーは、施設探しや介護サービスの相談を担当してくれます。
契約上の保証人や身元引受人については、別の支援先を確認します。
施設探しの支援と、契約や緊急時の支援は分けて考えていきます。
社会福祉協議会へ相談できる場面
社会福祉協議会では、地域で暮らす高齢者の生活上の困ってることを相談できる内容もあります。
金銭管理に不安がある時は、日常生活自立支援事業について案内を受けられます。
日常的な手続きに不安がある時も相談できます。
日常生活自立支援事業は、金銭管理や日常的な手続きの支援を受けられます。
ただし、施設入所の保証人や身元引受人を引き受ける制度ではありません。
この日常生活自立支援事業を利用できる条件や支援内容は地域によって異なります。
住んでいる地域の社会福祉協議会へ、利用できる内容を聞いておきます。
施設入所に直接関係する支援を希望する時は、困っている内容を具体的に伝えることが大事です。
「契約を手伝ってほしい」「費用管理が不安」「保証人がいない」など、相談したい内容を伝えると、相談に乗って貰うことができ、参考になる話が聞けます。
また、相談内容によっては、市町村や成年後見制度の窓口など、別の相談先を案内されることがあります。
公的支援だけでは足りない時もある
地域包括支援センターや市区町村の窓口では、施設探しや利用できる制度について相談できます。
ただし、公的な相談窓口へ身元保証人を依頼したり、緊急時の駆け付けを頼んだりすることはできません。
医療機関との継続的な連絡や、入院中に必要な日用品の準備も、別の支援先へ頼む必要があります。
そのため、施設から求められる役割のうち、公的な窓口で対応できる内容を先に確認します。
契約や財産管理が難しい場合は、成年後見制度を検討することがあります。
一方で、成年後見人が担当するのは、主に本人の契約や財産管理です。
緊急時の駆け付けや身の回りの支援まで必要な場合は、生活支援や身元保証など、別の支援方法を確認します。
施設が求める役割と、それぞれの支援先が対応できる内容を照らし合わせることが大切です。
身寄りのない高齢者が施設入所を進めるために準備したいこと

施設入所を進める時は、保証人に加えて、契約と費用についても考えておきます。
緊急時の対応を誰が担うのかも確認します。
本人が希望する生活と、現在受けている介護を先に把握しておきます。
契約内容を確認できる人や、緊急時に対応する人も決めておくと、相談先を選びやすくなります。
準備ができていない部分があっても、すべてを本人だけで決める必要はありません。
現在分かっていることと、まだ決まっていないことを分けておくと、施設や相談窓口へ状況を伝えやすくなります。
施設探しを始める前に確認しておきたいこと
施設探しを始める前に、まずは本人がどのような生活を希望しているのかを確認します。
住み慣れた地域の近くで暮らしたいのか、医療対応を重視したいのか、毎月の費用をどのくらいに抑えたいのかによって、検討する施設も変わってきます。
あわせて、現在の要介護度や認知症の状態、通院している医療機関や服用している薬も確認しておくと、施設探しを進めやすくなります。
そのうえで、親族や知人の中に、施設との連絡だけでも引き受けられる人がいないか聞いてみることも大切です。
保証人としてすべてを頼めなくても、一部の連絡や書類の確認なら協力してもらえる場合があります。
誰にも頼めない場合は、その状況を地域包括支援センターや施設へ早めに伝えておくと、相談しながら進めやすくなります。
契約前に必要書類をそろえる
施設へ申し込む時は、本人確認書類や介護保険に関する書類を準備します。
施設によっては、現在の病気や服用している薬が分かる医療情報、費用の支払いに関する資料を求められることもあります。
必要書類は施設ごとに異なるため、見学や申込みの前に一覧をもらっておくと準備しやすくなります。
特に、通帳や印鑑をどこに保管しているのか分からない場合は、契約直前になって手続きが止まることもあります。
そのため、本人が書類の内容を理解できるうちに、保管場所や費用の支払い方法について話しておくことも大事です。
あわせて、施設からの連絡を誰が受けるのかも決めておきます。
契約内容を確認できる親族や支援者がいない場合は、その状況を施設へ事前に伝えておくと相談しやすくなります。
必要書類をそろえるだけでなく、誰が説明を聞き、契約内容を確認するのかまで決めておくと、入所手続きを進めやすくなります。
成年後見制度などの利用が必要か確認する
身寄りがなくても、本人が契約内容を理解し、自分で意思を決められる場合は、成年後見制度を使わずに入所手続きを進められます。
この場合は、本人が施設から説明を受け、自分で契約することも可能です。
一方で、認知症などにより契約内容を理解することが難しい場合や、預貯金の管理ができない場合は、成年後見制度の利用を考えることがあります。
成年後見人は、本人のかわりに施設との契約を確認したり、費用の支払いに関わったりします。
ただし、成年後見制度が主に対応するのは、契約や財産管理に関することです。
そのため、まずは本人にどのくらい判断する力があるのかを確認し、施設がどのような支援を求めているのかも聞いておきます。
そのうえで、成年後見制度が必要なのかを、地域包括支援センターや専門家へ相談すると分かりやすくなります。
本人が元気なうちに将来の契約や財産管理を任せる人を決めておきたい場合は、任意後見を含めた備えについて相談できます。
入所後の医療や緊急時の対応を確認する
施設へ入所する前に、体調が変わった時にどのような対応を受けられるのか聞いておきます。
施設内で受けられる医療の範囲や、通院する時に職員が付き添えるのかも確認しておきたい内容です。
救急搬送された場合は、誰に連絡が入り、病院での手続きを誰が行うのかも決めておきます。
施設が医療機関まで付き添える場合でも、医師から治療の説明を聞く人が別に必要になることがあります。
そのため、治療の説明を受ける人や、入院費用を管理する人まで確認しておくと安心です。
緊急連絡先へ電話がつながらない時に、施設がどのような順番で対応するのかも聞いておきます。
本人が希望する治療について話せるうちに、どんな医療を望んでいるのかを家族や支援者へ伝えておくことも大事です。
希望する医療を事前に共有しておくと、急な入院や救急搬送があった時にも、本人の考えを確認しながら対応しやすくなります。
身寄りのない高齢者の施設入所に関するよくある質問

身寄りのない高齢者が施設を探す時は、保証人や身元引受人を誰に頼めばいいのか分かりにくいことがあります。
成年後見制度と身元保証の違いが分からず、どちらを確認すればいいのか迷うこともあります。
ここからは、施設探しを始めた時によく出る質問へ順番に答えます。
保証人がいなくても施設へ入所できますか?
保証人がいなくても、受け入れについて相談できる施設はあります。
ただし、保証人を入所の条件としている施設もあるため、申込み前に確認が必要です。
確認する時は、施設が保証人にどのような役割を求めているのかを聞いてみてください。
費用の支払いに関する保証だけなのか、緊急時の連絡や入院時の対応まで必要なのかによって、準備する内容が変わります。
求められる役割が分かれば、親族へ頼めることと、公的な相談先や支援サービスへ相談することを分けて考えやすくなります。
そのうえで、成年後見制度や身元保証について確認する必要があるのかも判断しやすくなります。
身元引受人がいない場合はどうすればよいですか?
身元引受人がいない場合は、まず頼める人がいない状況を施設へそのまま伝えます。
施設によっては、身元引受人へ求める役割を確認したうえで、別の支援体制で対応できないか相談できることがあります。
あわせて、担当のケアマネジャーや、地域包括支援センターへ相談し、本人の介護度や医療の必要性に合う施設を聞いてみてください。
保証人がいない状況について、どこへ相談すればいいのかも確認できます。
身元保証を検討する場合は、先に施設が求めている役割を確認します。
そのうえで、依頼先が緊急時の連絡や入院時の対応など、必要な内容に対応できるのかを見ておくことが大事です。
成年後見制度は必ず利用する必要がありますか?
身寄りがなくても、本人が契約内容を理解し、自分で意思を決められる場合は、成年後見制度を使わずに入所手続きを進められます。
あわせて、本人が預貯金や施設費用を自分で管理できるかも判断のポイントになります。
一方で、認知症などにより意思決定や契約、財産管理が難しい場合は、成年後見制度の制度を使うことを検討する人が多いです。
制度が必要か分からない時は、市区町村の相談窓口や地域包括支援センターへ、本人の現在の状態を伝えて相談してみてください。
施設探しはどこへ相談すればよいですか?
入所する施設がまだ決まっていない時は、地域包括支援センターや担当のケアマネジャーへ相談できます。
まだ介護サービスを利用していない場合は、住んでいる地域を担当する地域包括支援センターへ問い合わせてみてください。
相談する時は、現在の生活で困っていることや要介護度を伝えます。
あわせて、通院や医療の必要性、入所を希望する地域についても話しておくと、本人に合う施設を探しやすくなります。
毎月支払える費用の範囲も伝えておくと、条件に合わない施設を何度も確認する負担を減らせます。
保証人や契約手続きについて困っている場合は、その内容も最初に伝えておくと、必要な相談先を確認しながら進められます。
まとめ|身寄りがなくても施設入所は支援を受けながら進められる

身寄りがなくても、施設の条件に合えば入所できる可能性があります。
施設では親族の有無だけでなく、契約や費用の支払い、緊急時の連絡、入院時の対応を誰が担うのかも確認されます。
そのため、保証人を探し始める前に、施設がどのような役割を求めているのかを聞いておくことが大事です。
施設探しや介護については、市区町村の窓口や、地域包括支援センター、担当のケアマネジャーへ相談できます。
本人だけでは契約や金銭管理が難しい場合は、成年後見制度について確認します。
緊急時の連絡や入院時の対応を頼める人がいない場合は、生活支援や身元保証について相談する方法もあります。
身寄りのない高齢者が施設入所する時は、施設探しの相談先と、契約や緊急時の対応を誰が担うのかを一つずつ決めておくと進めやすくなります。
身寄りのない高齢者の施設入所準備チェックリスト プレゼント

施設へ入りたいと思っても、何から手をつければいいのか分からず、施設探しが進まないことがあります。
特に身寄りがない場合は、入居先の希望だけでなく、契約や費用、緊急時の連絡、入院時の対応についても確認が必要です。
そこで、施設へ相談する前に把握しておきたい内容を、一つずつ書き出せるチェックリストをご用意しました。
現在決まっていることと、これから相談が必要なことを分けて確認できます。
地域包括支援センターや施設へ状況を伝える時にも役立ちます。
親族へどこまで協力を頼めるのかを考えるきっかけにもなります。
公的支援だけで進められるのか、成年後見や生活支援、身元保証について追加で確認したほうがいいのかを考える時にも使えます。
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施設へ問い合わせる前に、まだ決まっていないことや相談先へ聞きたいことを確認するためにお役立てください。
